[ネタバレ] DELTARUNE チャプター2の感想と考察
DELTARUNEの チャプター2がついに公開されました。しかも無料で。やりましょう。ついでにUNDERTALEもやろうね!!!
ということで、なんかいろいろあって4周もプレイしてしまったので、今回はタイトル通り感想と考察をやっていきます。
ネタバレなしには語れないので、万が一プレイしていない方がいれば今すぐブラウザごと閉じて、本編を自分でプレイしてください。4周しても色褪せない名作です。
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ちなみに1週目は通常プレイ、2週目は全員殺害ルート(Gルート条件知らなかったのでただ倒しただけ)、3週目は裏ボス、4週目はGルートでした。
未プレイの人は本当に見るのやめたほうがいいですよ?
感想
待ちに待ったチャプター2、本当に素晴らしい作品でした。倉庫や仲間一覧、段階的な "みのがしゲージ" と蓄積されたゲージ量の即時可視化(+100% のような表示)といった利便性向上、スージィやラルセイによる(効果弱めの)こうどうコマンドによる戦略の柔軟さ、更に進化したドット絵アニメーション、非常にユーモアのある濃厚なストーリー(もちろん、Gルートも)・・・待ってた甲斐はあったなぁと思えるクォリティで満足です。
ただ、どうでもいいことではありますが、ラスボスと戦ってキャッスルタウンに戻ると裏ボスと戦えなくなるのは緩和して欲しいところです。
まさかGルートが存在するとは思っていませんでした。現在、チャプター1では恐らくGルートは見つかっていないので、DELTARUNEにはGルートを実装する気がないのだろうと思っていたらこれです。アンテのGルートと違って、全員不幸エンドみたいなものではなかったですね。最終的に闇の泉は封印されているので、言ってしまえばノエル洗脳エンドみたいなものですかね。後味の悪さが非常に良かったです。
あとはキャッスルタウンにチャプター2のモンスターが居なくなるくらいですが、これはGルートでなくてもモンスターを攻撃してたらこうなるので、Gルートの要素とは言えない気がします。
Gルートのラスボスでは、防具を一切購入していなかったため、かなり苦戦しました。回復アイテムは自動販売機みたいなものがセーブポイント横に置いてあったものの、武器防具は買えなかったので、プレイする際はしっかり事前準備をしておきましょう。
ラスボスであるスパムトンNEOですが、BGM・話し方・最後に主人公助けを求める演出、どれをとってもMother感がありましたね。話し方は正直「狂気を感じる」くらいしか共通点がないので無理矢理感はありますが、それでもBGMにはかなりMotherらしさを感じました。
スパムトンNEOはGルート以外でも条件を満たせば戦えますが、Gルートは1人で戦わないといけないので大変でした。また、通常ルートで条件を満たして戦った後、ゴミ捨て場に戻るとスパム トンについての話を聞くことが出来ます。見てみてください。
考察の前に
さて、ここからは考察です。とりあえず注意として、これは個人の感想であることを覚えておいてください。文章の中で引用している際は、基本的に原文そのまま引用していると思います。
また、的はずれな考察をしていることもあるかも知れないので、もし「そこは違う!」という箇所があればぜひ記事を書いてみてください。こんなん(考察記事)なんぼあってもいいですからね。
考察
クリスについて、ちょっと詳細が描写されましたね。今回はこれについて考えます。
チャプター2(以下、今作)では、闇の泉が生成されるまでのプロセスが少し詳しく語られました。クイーン曰く、「咆哮の騎士」が手を空へ伸ばし、意思を「呪」として刀に込め、地に突き立てて泉を出現させたとのことで、チャプター1(以下、前作)のラストでナイフを取り出したのもあって、泉の生成元はクリスであるように読み取れます。
では当然疑問が浮かびます。「なぜクリスは泉を生成しているのか?」
さて、サイバーシティ(横断歩道があるマップ)の、スージィたちと合流する直前のエリア(二手に分かれて、お互いボタンを推しながら進んでいくエリア)にて、ノエルは「…お墓の裏の森を 探索した夜のこと 覚えてる?」と発言しています。
また、ラスボス戦後の街散策フェーズで、教会の下にある道に行くと、モンスターキッド(?)ら2人がが、扉の前で以下のような会話をしています。
*ホントに こんなかに…
*んなもん しんじとんの は ガキども だけやわ!
*…ででででも… クリスは…
扉の向こうに何があるのかは明かされていませんが、おそらくこのお墓を探索した時、クリスに「何か」が起きたのでは・・・?と考えています。この「何か」がクリスを動かしているのかも知れません。
ちなみに、Gルート後に病院を訪れた時、ノエルは以下のような発言をしています。
*(クリスは…
さいきん なんだか… ようすが ヘン)
ここでの「最近」はGルート突入以前も含まれているのでしょうか。闇の世界の出来事であれば「最近変」というより「今日は変だった」のような言い方をしそうですが・・・仮に
英語版では以下の様になっています。
- (Recently, there's been
something... different... about
them.)
英語版でも「Recently」でした。これが具体的にどこまで指しているのかはよくわかりません・・・。仮にノエルが闇の世界に入る以前が含まれているのであれば、クリスの様子がおかしくなった理由が泉の生成に関わってきそうな気がしますし、そうなると墓の探索は子供の頃である(最近ではない)とノエルが述べているためあまり関係なくなってしまいます。
ラルセイの正体も気になります。ラルセイは、ランサーが石化したシーンで以下のように語っています。
*彼らは 自分が属する
「世界」では
生きていけるけど・・・
*別の「世界」へ行くと
そこには ”適応” できない
こともあるんだ。
しかし、それではなぜ、闇の国の王子、ダークナーであるラルセイは適応できるのでしょうか?「適応できない”こともある”」なので、ラルセイは例外であるのかも知れません。
ただ、ラルセイの見た目はUNDERTALEのアズリエルとかなり似ており、またクリスの兄はアズリエルという名前であることが分かっています。このようなこともあって、前作から囁かれていたラルセイ=アズリエル説がさらに信憑性を増したのではないでしょうか。
余談
別に考察すべき謎ではないものの、気になったことや紹介しづらかったものをまとめておきます。英語版との比較が多いですが、前編を英語版でプレイするには英語力が足りなさすぎたため、海外勢のプレイ動画と比較してお送りしております。
- たしか前作からそうだったと記憶していますが、光の世界ではひらがなのみでセリフが記述されるのに対し、闇の世界では漢字が含まれます。文章量が多くてひらがなでは足りないだけなのか、何か意図した表現があるのか・・・そういえば、UNDERTALEでは、Gルート最後に登場するキャラだけが会話のほとんどで漢字を使っていましたね。
- クイーンの発言は基本的にHTMLのコメント(
<!--comment-->
)の形で記述されており、またそれ以外にもbashシェルスクリプトのような構文([[]];
など)が主に使われているようです。しかし、英語版ではそのような話し方はされていません。英語版ではクエスチョンマークなどが少ない印象があった他、全ての単語が大文字から始まって いましたが、これがどのような強調表現であるかは(知らないので)わかりません。 - サイバータウンでスイート・キャップ・ケーキ(なんかノリノリの3人組)と戦った時、全員でダンスした後、「VICTORY!」と表示されて先頭が終了します。このシーン、英語版では「BATTLE WON!」でした。日本語版ではより一般に「勝利」として知られていそうな単語をチョイスしたのでしょうか。
- ノエルがお墓云々の発言をしているエリアで、クリスが踏むスイッチは文字がないのに対し、ノエルのスイッチには文字が書かれています。組み合わせると「DECEMBER」となり、これはノエルとバードリーが出場した英語スペリングコンテストの勝敗をわけた問題です。英語版も同じでした。
- クイーンによる「咆哮の騎士」への言及シーンにおいて、日本語版では「[意思]ヲ [呪]トシテ込メタ [刃]ヲ」となっており、英語版では「It Coursed Its Will Into Its Blade」(日本語版はHTMLコメント風の装飾を省略)となっています。このCoursed、どういう意味なのでしょうか・・・調べてみたところ「進路、水路」という結果が出ましたが、いまいち噛み合わない用に思えます。Cursed(呪われた)であれば日本語版と比較しても違和感がなくなるため、typoなのかもと思っています。
- 街散策フェーズにおいて病院の左の部屋に入ると、ノエルとその父に会うことができます。ノエル父の会話を聞く限り、ノエル母はノエルに対して厳しく接しているらしいですね・・・(英語版では「Love her, but... she's... tough on her.」、日本語版では「おじさんにとっては たいせつな おくさんだが… ノエルに きびしいひとだ」)。この「厳しい」がどれほどなのかはわかりませんが、おそらくノエルが良い成績を取れる一因であるのではないでしょうか。今後のチャプターでノエルが登場するのであれば、母親についての話が浮上すると思っています。
- 最後の最後、クリスが手を洗おうとするシーンにおいて、クリスは自身の赤いハートを取り出します。この点では前作と共通ですが、前作はかごにハートが入れられた後にキー入力によってハートが動く演出があったものの、今作はキー入力に反応しませんでした。
終わりに
というわけで、感想と考察でした。もともと考察だけしようと思っていたのですが、ちょっと感想も書きたくなってきたので感想も入れてしまいました。これに由来する不自然な文章があったかもしれないです。
それでは、チャプター3以降も期待してます。おカネ、じゃぶじゃぶ払います。
参考資料
英語版のGルート動画が見当たらなくて誰も上げてないのかな~と思ったら、海外ではGenocide routeだったの忘れてました。