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【授業感想】mast編入生がB3春を終えて

2025-09-02
2025-08-31

わたすけです。2025 年 4 月をもって筑波大学 情報メディア創成学類に 3 年次編入したのですが、気がついたら前期こと春モジュールが終了していました。何なら夏休みのおよそ半分が終了しています。ヤバい!なにもしてない……。

まあそれはそれとして、高専時代には無縁だった「履修登録」を行うにあたり、様々な先輩方の授業感想を閲覧してきました。せっかくなので、僕も履修した授業とその感想を残しておきます。正直に書きます(怒られたら消します)。

ところで、この記事で現時点までの大学生活を振り返るつもりはないのですが、宣伝も兼ねて書いておくと、僕は入学後に Tsukuba DTM Lab. という作曲サークルに加入しました。サークルに新しく加入した人の曲が収録されている EP「star(t)'」をよろしくお願いします。

exp.95「star(t)'」, by Tsukuba DTM Lab.exp.95「star(t)'」, by Tsukuba DTM Lab.https://tsukubadtm.bandcamp.com/album/exp-95-star-t25 track album

僕の曲は 2 つ収録されています。どちらも SoundCloud から聞けます。その 1 つである「starbase」をここに貼っておくので、ぜひ聞いて下さい。

前提:GPA と大学院推薦について

授業の感想を書く前に、履修登録にかなり深く関わってくる前提条件を説明します。

まず、GPA の話をします。僕が志望している研究室は、噂によると GPA がかなり影響するらしいです。そして倍率も高めらしく、ちゃんと高い GPA を取っておかないと入れないような雰囲気らしいです。また、履修細則1PDF の 80 ページによると、情報メディア創成学類は「基礎科目-関連科目」に該当する科目の成績は GPA 計算の対象外となります。これには例えば他学類・他学群の単位が含まれます。このような単位は、いくら取っても、どれだけ悪い成績を取っても、GPA には全く関係ないというわけです。

次に、大学院の話をします。僕は今のところ博士前期課程まで進学しようと思っています。筑波大学に落ちたら外部進学をするつもりだったのですが、受かってしまったので内部進学を希望しています。そうすると、推薦を得て進学するのが一番楽な道ですよね。

さて、僕が志望しているのは 筑波大学大学院 理工情報生命学術院 システム情報工学研究群 情報理工学位プログラム です2。募集要項は以下のページに記載されています:

博士前期課程 募集要項 | 筑波大学大学院 募集要項博士前期課程 募集要項 | 筑波大学大学院 募集要項https://www.ap-graduate.tsukuba.ac.jp/course/sie/first_all/

このページによると、推薦入学試験の出願要件は「出願時までに修得した単位のうち、A(優)の評価を取得した科目の単位が、総取得単位数の概ね 70%以上を占める者」です。この「修得した単位」というのが重要で、D(不可)となった単位、すなわち修得できなかった単位は推薦要件に関係しないということがわかります。

また、出願時に提出する必要がある推薦書を見ると、「推薦要件に係るA(優)取得率の計算方法について」というセクションで以下のような説明がなされています:

3.他大学等の認定単位が含まれる場合は、単位認定の根拠となった授業科目の評語(A~ C等)を用いて計算します。(但し、高等専門学校から大学に編入した場合は、次の4を適用する。)
4.高等専門学校から大学に編入した場合は、高等専門学校4年次~5年次の成績と編入後の大学の成績を用いて計算してください。

高専 4 ~ 5 年の成績と編入後の大学の成績を合わせて、そのうち 7 割が A 以上なら良いというわけです。高専の成績のうち、単位認定に使った科目のみが対象になるのか、それとも 4 ~ 5 年の成績であればすべて対象になるのかはわかりません。噂によると後者っぽいです。


というわけで、履修の方針としてまず「GPA を下げない」というものがありました。研究室に魅力を感じて進学した面がかなり大きいので、GPA が下がって希望の研究室に入れなかったらおわりだからですね3

さて。僕は単位認定で計 68 単位を得ました。平均より若干少なめっぽいです。このうち GPA 計算対象外である「基礎科目-関連科目」に相当する単位は 13 単位で、このカテゴリのうち卒業単位としては使える単位数は最大で 15 単位です。あと 2 単位取れば上限に達してしまい、あとはどれだけ取っても卒業要件として使うことが出来なくなってしまうわけです。

「そうはいっても GPA に影響しないなら取り放題なのでは」と思いましたか?入学直後の僕もそう思っていました。卒業要件にならない単位を大量に修得し、合計単位数が増えれば増えるほど、大学院推薦の要件である「総取得単位数の概ね 70%」にあたる単位数が増えていきます。そういうわけなので、卒業単位が上限に達したら、あとは D を取りまくるか、そもそも履修登録をしないという選択が賢明であるといえます。

前述の通り、入学当時の僕は推薦要件を把握していなかったため、履修しまくってしまった科目についてはテストをわざとスキップしたり先生にお願いしたりして、D 判定にすることで対応しました。現時点で D 判定となった科目はすべてこの調整のためです。春 C からは履修登録をせず、先生にメールでお願いして Manaba に追加してもらい、授業を受ける(成績や単位は出ない)という形式を取りました。

まあ長々と書いてしまったのですが、とりあえず D を取ったのはわざとですよという言い訳と、履修登録をせず授業に潜ったほうがいいですよという話でした。

参考にした授業感想

お世話になった授業感想です。上にいくにつれて参照した頻度が上がっています。

割と古い情報もあるのでいい感じに対応してください。というか、今年から期末テスト撤廃に向けた動きが始まっているらしく、科目によっては成績評価の方法がかなり変わっているっぽいです。ちょうど過渡期ということで、この記事で書いた内容も来年には時代遅れになっている可能性があるので、注意してください。

授業感想

というわけで授業の感想を書いていきます。基本的に科目の分類ごとに書いていきます(専門 → 専門基礎 → 基礎共通 → 基礎関連)。

ちなみに、春モジュールで修得した単位は 19 で、GPA 計算対象外の科目が 3 単位分(「学問への誘い」という P/F で評価される科目 1 単位+GPA 計算対象外の科目 2 単位)です。GPA は4.0/4.3となりました。やった~!

情報メディア実験 A

  • 開講:春 ABC
  • 出席確認:実験内容によりけり
  • 成績評価の手法:実験内容によりけり
  • 最終成績:A+

与えられたテーマの中から 1 つ選んで取り組む、いわゆる実習。組み込み技術キャンパス OJT(On Job Training、職場での実務による教育訓練)こと COJT のソフトウェアコースはかなり倍率が高かったらしい。ソフトウェアコースは Web アプリケーションの開発手法を学び、チームで作品を作って発表するという内容。成果発表では技術スタックとして Next.js や Hono が出てきて、思ったよりモダンな技術を学べるんだなあと思った。僕は個人的に Web フロントエンドをやっているので、せっかくなら普段やらないことをテーマとして選びたいと思い、COJT のハードウェアコースを選んだ。

ハードウェアコースは「FPGA を用いて映像処理回路を実装する」という題材で、VGA 信号を出力する回路や、カラーバーっぽいパターンを生成する回路を System Verilog で書くなどしていた。めちゃくちゃ面白い。セキュキャンで事前課題(System Verilog による FIFO 実装)や CPU 自作に取り組んだ経験も活きていて嬉しい。あと回路が動かないと悩んでいた 3 人くらいを僕のアドバイスによって救済できてよかった4。これのおかげで A+がもらえたのかもしれないが、先生にこれが知られているのかは分からない。というかハードウェアコースはソフトウェアコースと違って春モジュール末の成果発表がないため、成績評価がどのように行われているかさっぱりわからない。

あと、ハードウェアまわりのデバッグのつらさをしみじみと感じることができて、つらい。デバッグの内容によっては面白さに収束させる事もできるかもしれないが、僕は「モニターの設定を Factory Reset したら治った」という事例と「映像出力に使うケーブルを変えたら治った」という事例を経験し、これに関しては流石にしょうもなさしかなくて面白くないなあと思うなどしていた。

過去に履修した先輩方が苦しんでいる姿を Twitter で観測していたが、今のところそこまでつらくない。が、秋からが本番らしいという噂を聞いて震えている。


マークアップ言語

  • 開講:春 AB
  • 出席確認:なし
  • 成績評価の手法:各授業で課されるレポート+与えられた XML ファイルを加工する XSLT スタイルシートを作成するという内容の期末レポート
  • 最終成績:A

科目名のスコープがデカすぎるが、XML およびそれを加工するのに用いる XSLT について学ぶという授業で、これ以外のマークアップ言語は全く登場しない。

楽単ここに極まれりという感じの授業だなあと思った。出席確認はないし、課題も簡単で、しかし題材は面白いのでおすすめ。XSLT とは無縁の生活を送ってきたので、XML の表現力がさらに広がったような気がして感動できた。とは言ってもきょうび XSLT なんていじらないだろという気持ちもあったが、身近な例だと Nginx の autoindex を改造するときに使うことが出来るらしいことを最近知った。意外と役に立つらしい。

インタラクションデザイン

  • 開講:春 AB
  • 出席確認:なし
  • 成績評価の手法:Manaba 上での小テストおよびレポート
  • 最終成績:A

取り扱っている話題は(個人的なインタラクションへの興味が故だとは思うが)面白いのに、スライドは教科書(英語)を直訳したような長文が貼り付けられているような感じで、整理されておらず重要な箇所が全くわからないし、話も明瞭ではないので面白くない。内職したいなら良い授業だと思う。

授業資料を見ながら正しい or 正しくない項目を選ぶようなテストが授業中に何度かあるが、選ぶべき選択肢が 1 つしかない問題でも複数選択になっているし、授業資料を見るだけでは正誤を判断できないような問題も出てきて最悪。あと授業ごとにアンケートとして感想を要求され、次回授業時に全員の前でそれが晒されたりもしていた(良い感想だけピックアップするという形式だが)。僕がそのアンケートで質問を投げたところ、「ChatGPT に聞いてみたらこんな回答が返ってきました」と紹介されて、この授業ほんとに意味ないなと思った(先生は「ChatGPT が正しいことを言っていますね」みたいなことを言っていて、まあ出力結果が嘘ではないことを保証してくれるという点では良いのかもしれないが……)。

ソフトウェア構成

  • 開講:春 AB
  • 出席確認:授業ごとに渡される紙に、名前とキーワードを書いて提出
  • 成績評価の手法:対面で開催されるテスト*3(正規表現からオートマトンを作成したり、構文解析器・意味解析器・コードジェネレータを作成したり等)
  • 最終成績:A+

第 1 回の授業において、スライドが表示され、開始時間が到来し、先生が初めに発した言葉が「あれ?前(に投影されているスライド)に書いてある “飲食禁止” って文字が見えないのかな」だったので本当に最悪だと思った。授業としては、配布された授業資料を読んで勝手に進める形式で、先生が喋ることがほとんどなかったため、最悪さを浴びる頻度はそこまで高くなくてよかった。

Ruby を使って、構文解析器を作り、アクションという形で変数の情報を保持するようにして、PL/0 で動作するコードを吐き出す、という感じで、ステップバイステップでコンパイラを作っていく授業。授業資料は文字ばかりだが丁寧でステップもよく分割されており、授業内容に沿うだけで静的型付けでブロックスコープの概念まである本格的な言語の処理系が作れてしまう。あと正規表現とオートマトンに関する話題が序盤の方でちょっとだけ顔を出してくる。

以前は期末テスト 1 本勝負だったらしいが、今年は 3 回の確認テストで代替された。資料に書いてあるとおりのディレクトリ構造を作って、ZIP ファイルとして提出する形式であるため、Makefile を整備して make だけで zip ファイルを生成できるようにしておくと良いと思う。第 1 回のテストだけ試験時間が 1 時間で、こんなん終わるわけないだろとキレていたが、僕以外の全人類はちゃんと終わっていたのでただの負け惜しみだった。ただ流石に短かったと認識してくれたらしく、それ以降は 2 時間となった。第 1 回テストが 61/100 で絶望していたが、第 2 回と第 3 回は履修者内の最高点数(100/100, 90/100)を取ることができ、なんとか A+を頂くことに成功した。

課題提出こそないものの、ちゃんと理解しておかないとテストが解けない。しかし量は多いので、大変な科目だとは思う。故に、確実に良い成績を取れる科目だけを履修したいならおすすめしない。そうではないなら、かなり面白い授業だと思うのでおすすめ。

データベースシステム Ⅰ

  • 開講:春 BC
  • 出席確認:Respon
  • 成績評価の手法:Manaba 上での小テスト(3 割)+Web アプリの開発とそれについてのレポート(7 割)
  • 最終成績:A(83 点)

講義として RDBMS の内部構造(B-Tree)・問い合わせ最適化・分散 DB・障害回復といった話が展開され、データベースをただ利用するだけの人間としては初めて知ることが多くてよかった。課題としては、授業資料で提示された問題を解くようなレポートの他、MySQL・MongoDB・Redis を用いた演習がある。やるだけ。

あと、最後に前述した 3 つの DB のうちいずれかを用いた Web アプリを作成し、それについてのレポートを提出する課題が設けられる。春 B がそこそこ忙しかったこともあり、レポートに全く手を付けないまま過ごしていたら、気がついたときにはもう開発期間がほとんど確保できないところまで来てしまい、思い描いていた機能をほとんど実現できなかった。早めに取り組んだほうが良い(それはそう)。

期末レポートの個人的な評価に対して成績がそこそこ良くてよかった。まあそこまで良いとも言えないが、成績公開後に配布された評価基準に照らすと妥当だと思った。期末レポートは 100 点満点で 75 点、その内訳は「目的の独創性:20 点,実装の難易度:20 点,評価の信頼性:15 点,了解性:20 点」だった。先頭から順に、テーマの動機や独自性などに説得力があるか・実装(特に DB の利用まわり)が高度か・テスト結果や類似システムとの比較にまつわる議論に説得力があるか・説明がわかりやすく網羅的か、という評価。機能実装を最優先して、序盤を除きテストを全く書かなかったので、信頼性が低めの点数になったのは妥当だと思う。が、授業内でテストについての説明は行われていなかったはずなので、それにもかかわらずこれを評価に入れるというのはちょっとどうなんだろうという気がしないでもない。


音声・音響学基礎

  • 開講:春 AB
  • 出席確認:Manaba 上のアンケートで実施(授業の感想を書いて提出)
  • 成績評価の手法:教科書を要約するレポート+実際に音声を録音し、それをもとにレポートを書く期末レポート
  • 最終成績:B

オンラインなのであんまり真面目に動画を見ていない。教科書をまとめるレポートが課されるが、教科書の文章を適当に切り貼りして、図も何も付けないようなレポートを出しても最高評価がついて嬉しい。楽単だと思う思っていたが、成績評価の半分を占める最終レポートの評価が(取り組んだら加点とされていた optional な課題にも取り組んだのに)低く、教科書まとめレポートが全て最高評価だったのに総合で B 判定を食らったのでめちゃくちゃ渋い。

1 回だけ対面で授業を受けられる(参加は任意)という機会があったが、ストローで笛を作って鳴らすという内容でかなり面白かった。これに限らず、対面授業は授業の本質だと思っているので、出た方が良いと思う。

プログラム言語論(mast)

  • 開講:春 AB
  • 出席確認:Manaba 上のアンケート
  • 成績評価の手法:問題を解いて Manaba で提出するレポート+期末試験
  • 最終成績:A+

Scheme を触り、ラムダ計算について学び、Prolog を触り、Ruby でオブジェクト指向に触れるという感じの授業。1 つの言語を深くやるというわけではないが様々な言語のパラダイムをつまみ食いできるため、なんか mast っぽいなあという気がした。かなり面白かった。おすすめ。

期末テストは先生自身が過去問を配布し、ほぼそれと同様の問題が出る。どれだけ同様かというと、T/F 問題の答えが反転しただけだったり、式が違うだけで問われているものは同じだったりという感じ。レポート点は僕と同じくらいだがテストの点が僕より低くて A になってしまったという人がちらほら居たため、A+を取りたいならテストを頑張らないといけないらしい。


デジタルクリエイティブ基礎

  • 開講:春 B
  • 出席確認:Respon
  • 成績評価の手法:作品提出
  • 最終成績:A(84 点)

先生の実演を見ながら Photoshop・Illustrator などをいじれる。Adobe 初心者の僕にとっては、知らない機能を大量に利用している様子を見ることが出来るという点で、かなり学びになった。

ポスターやチラシといった何らかのメディアを作成して提出すると、それ(のみ)をもとに成績が決まる。フィードバックはない。なんで A になったのかわからない(しかも 84 点なのでギリギリ)。


情報デザインとインタフェース

  • 開講:春 AB
  • 出席確認:なし
  • 成績評価の手法:授業内課題とレポート
  • 最終成績:A

情報デザインの話もインタフェースの話も、変な課題は出るが「具体的にどうすれば良いのか・何を考慮すればよいのか」についての話が少なく、面白くなかった。なお情報デザインについては 2 回だけ提出課題に対するフィードバックが得られた。また、インタフェースについては「既存システムの UI 改善案を作成し、他の学生にレビューしてもらう」という課題が設けられ、この学生によるレビューは閲覧することが出来る。

授業課題や提出フォームで先生お手製のスクリプト・Web サイトがちょくちょく登場するが、Web サイトに載せやすくするためなのか HTML っぽい形式で課題を提出することを強いられたり、課題を提出しようとしたら Permission Denied で弾かれたりしてかなり渋かった。そういうわけで未提出の課題があったりもしたため、なぜ A 判定をもらえたのかあんまり分かっていない。

インタラクティブ CG

  • 開講:春 AB
  • 出席確認:
  • 成績評価の手法:
  • 最終成績:D

よくわからない CG 関連のソフトウェアについて、ソースコードをごにょごにょして、画像編集ソフトを作ったり、3D オブジェクトのアニメーションツールを作ったり、レイトレーシングを行う描画ソフトを作ったりする。教室に行って先生が Zoom で喋っている様子を見せられて、YouTube に上がっている先生の講義動画を見せられておわりで、おそらく授業に行かなくても良いので楽そう。

各ソフトで使われている OpenGL のバージョンが古い(glBegin() を使っていたり)ので意味なさげだし、UI あたりも微妙に古さを感じたし、課題――それぞれのソフトウェアを作って作品を作ったり、CG にまつわる数学の問題(例えば与えられた条件から Projection Matrix を計算するなど)を解いたりするといった感じ――が地味に面倒だし……というわけで、授業内容としてはちょっと渋いかも知れない。なんやかんやで YouTube の動画が一番学びになると思うので、興味がある人はその URL を獲得してから履修解除すると良さそう。

大学院推薦と卒業単位の兼ね合いから、先生に相談したうえで D 判定としてもらった。

プログラム言語論(coins)

  • 開講:春 C
  • 出席確認:なし
  • 成績評価の手法:課題を解くレポート+プログラム言語まわりの概念に関して調査するレポート?
  • 最終成績:なし

同名の科目が情報学群の中に 2 つもあって紛らわしい!

OCaml の基礎を学ぶところから始めて、ラムダ計算、型推論、多相型など、いろいろな理論をざっくり学ぶことが出来て面白かった。いろいろなプログラミング言語をつまみぐいする mast のプログラム言語論とは対になる存在かと思いきや、ラムダ計算の説明に関してはけっこう重複している部分もあった。

プログラム理論

  • 開講:春 C
  • 出席確認:なし
  • 成績評価の手法:課題を解くレポート
  • 最終成績:なし

配布資料はプレゼン形式だが、密度が低く、問題を解くために公理を確認しようと思ったときにページを何度も行ったり来たりしなければならず、大変だった。あと、授業内で全く触れられていない記号や変形が授業課題として課されており、解けるわけ無いだろと思いながら解いた。履修条件として「論理と形式化」を履修していることが望ましいとされていたが、履修していなかったので、もしかするとその授業で説明されていたことなのかもしれない。とはいえ、全体的に説明不足であるような印象があった。

それはそうと、題材は面白かった。おすすめではあるが、たぶん取るなら「論理と形式化」も取ったほうが良いと思う。

メディアアート

  • 開講:春 C
  • 出席確認:?
  • 成績評価の手法:?
  • 最終成績:なし

座学部分、つまり初回しか聞いていないのであんまりわからない。初回授業は「メディアアートとは何か」について、先生の作品や世界のアーティストを踏まえて解説するというもので、かなり面白かった。

グループワークがあるらしい(シラバス情報)。Blender や Unreal Engine といったソフトを使って 3D アートを作っている人を観測した(n=2)。


エディトリアルデザイン基礎

  • 開講:春 AB
  • 出席確認:Respon
  • 成績評価の手法:InDesign を使って作品を作る課題+実際に冊子を作って提出
  • 最終成績:D

授業はほぼ課題のレビューしか行われない。課題に独創性が求められるにつれてレビューの量が増える(5 段組レイアウトのときはほぼ何も言われなかった)が、指摘内容があんまりしっくり来ないし、「写真は取っ手が下に来る向き方が自然では?」みたいな非本質的な指摘ばっかりしている印象。ただ、しっくり来なかった指摘について先生に直接質問し、デザインの意図を説明しながら議論ができたので、先生を「使う」ことができるならかなり良さそう。

最終的に自費で本を発注する課題が出される。制作期間として授業が休みになるので楽かも。本は授業の最終回で実際に持ち寄って見せ合うらしい。体調が終了していたので欠席するほかなく、悲しかった。大学院推薦と卒業単位の兼ね合いから、先生に相談したうえで D 判定としてもらったが、そもそも最終回で提出する本が成績評価の 6 割を占めているため、相談するまでもなく欠席した時点で落単は確定していた(欠席するつもりはなかったのでしょうがないが)。

色彩学

  • 開講:春 AB
  • 出席確認:Respon
  • 成績評価の手法:授業ごとに Manaba で行われる小テスト+期末テスト
  • 最終成績:D

人が色を認識するしくみから色を表現する方法まで、色にまつわる話題が広範囲に繰り広げられていて面白かった。授業をちゃんと聞いていないと授業ごとの確認テストが解けないし、聞いていても解けない問題がたまにある。授業資料が配布されないので前方に座って写真を撮りまくると良いと思う。

春 B の最後に行われる確認テストが成績評価の 9 割を占める。意図的に欠席して単位修得を回避した。


教育相談の実際

  • 開講:集中(07/06 と 07/20、それぞれ 2-6 限に対面で行われた)
  • 出席確認:あり(紙に記入)
  • 成績評価の手法:
  • 最終成績:D

いじめ・非行・障害・対人恐怖・拒食症・鬱といった様々な概念を、心理学?っぽい視点から理解するという内容。知らないことだらけでかなり学びを得られたし、面白かった。特に、摂食障害について、僕は痩せていることを美しいと思うことのみがモチベーションになっていると思っていたが、「痩せている人間は社会的に有能である」という考えに基づくこともあるらしく、資本主義が高度に発達した(=競争原理がはたらいている)国に摂食障害の患者が多いのはそのためである、というのを初めて知り、かなり興味深いなと感じた。勉強になった点は全然これだけではないが、全部書くわけにもいかないので、興味があるならぜひ取ってほしい。

授業の最後にペーパーテストがある。最初の授業で配布される冊子を見ながら解くことが出来るが、購入していないとほぼ解けない(実体験)。教職科目なので卒業単位にもならない上に GPA 計算対象外なので、2 日目はテスト実施前に帰宅した。そのせいで先生から事情を確認するためのメールが飛んできて、本当にすみませんでしたになった。対面なので履修登録をせずに潜るべきだった(履修登録をした当時はその選択肢に気付いていなかった)。


おわりに

というわけで、こういう感じの授業を取ってきました。芸術系の授業も取れるのは嬉しいですね。総合大学を選んで良かった~という気持ちになります。

計算が正しければ、おそらく推薦を受けられる程度の成績は確保できているっぽいし、夏休み明けごろから研究室配属が始まるらしいということで、もう良い成績に固執する必要はなくなってしまったわけですが、まあ秋も頑張っていきたいと思います。

Footnotes

  1. 卒業要件などが記載されているやつ

  2. 長すぎだろマジで

  3. まあ第 1 志望の研究室以外にも面白そうな研究室はあるので、即座におわりというわけでもないのですが

  4. 雑に説明すると、VRAM へのデータ転送において、1 回あたりの転送量を増やすといいですよ的なアドバイスをした

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