CODE BLUE 2024 に学生スタッフとして参加しました
2024年11月14〜15日に開催されたCODE BLUE 2024において学生スタッフを努めました。どんな仕事があって何があったのかについて書いていこうと思います。
応募
2024-07-09に応募が開始されたっぽいです。ツイートのとおり、締切は2024-07-27でした。
ツイートを読み込み中...
応募フォームで書く必要があるものとして大事なものは一つです。応募フォームから引用します:「CODE BLUE学生スタッフへの応募理由や採用となった場合の想いなどを記載してください。【望ましい経験/スキル】を踏まえて記載やハンドル名での活動実績もウェルカムです!」
「望ましい経験/スキル」というのはこれです:
【望ましい経験/スキル(※Mustではありません)】
- 勉強会運営、ゼミ運営、イベント運営・支援経験
- 接客経験(アルバイトなど)
- セキュリティに対する興味
- 英会話スキル
- <<重要>> 何よりもCODE BLUE を心から楽しめる方!
雰囲気的にあんまり長々と書くものじゃなさそうだなと思ったので、860字くらい書いて応募しました。
選考結果は8月末までとのことでしたが、ちょっと長引いて09/05に届きました。
学生スタッフとしての役割
応募フォームでは「会場設営/参加者誘導/受付/スピーカーアテンド/ドアキーパー/トラック運営/その他」となっています。
僕は初日午前のみ受付、それ以降はドアキーパー(+同時通訳トランシーバー管理)という感じでした。スピーカーアテンドという、公演者のサポートを行う人は立候補制だったのですが、そうでなければ希望は出せなかったはずです。
主に担当した仕事について、詳しく書いていきます。それ以外は書いていません。ほかの学生スタッフの皆さんが書いてくれるでしょう。書いてくださいね?
受付
受付といってもいくつか種類があるのですが、僕が担当したのは事前登録済みの一般参加者を受け付ける部分です。他にもプレスの方々を受け付ける部分や、スピーカーやスポンサーなどの方々を受け付ける部分もあり ました。
我々の仕事としては、参加者がチケットを見せてくれるので、記載されているQRコードをiPadにインストールされているアプリで読み取り、ノベルティとチケットの種類に応じたタグを渡す、というものです。
「初日午前のみ」という配属があるのは、初日午前が最も忙しいからです。実際、僕が担当している時間帯だけで7割かそこらの人が来場していました。特にオープニング前後くらいは、ひっきりなしに人が来ていてかなり忙しさがありました。が、昼前になるとかなり暇になりました。
ドアキーパー
人が来たらドアを開けます。公演終了後にトランシーバーを回収します。
また、前述したとおりタグとチケットの種類が対応していて、ストラップの色が違うのですが、この色によっては一部トラックに入ることが出来ないという制約があります。入れない人を呼び止めるみたいな作業もする場合があります。僕は一度しか呼び止めませんでしたが。
人が来ているのにドアを開けるのが遅れてしまい、迷惑をかけてしまって申し訳ない気持ちがあります。
同時通訳トランシーバー管理
公演の多くは英語で行われます。CODE BLUEでは同時通訳の方が日本語に翻訳してくれます。また、海外から来る人も少なくないので、日本語のセッションがある際は英語に翻訳してくれます。
この翻訳結 果?を受信するためにトランシーバーを配布しているのですが、当然これは返していただく必要があります。返却されたトランシーバーを消毒し、イヤホンケーブルを整理するなどして再度利用できる形に整え、人が来たら渡す、という仕事でした。
正直言って受付より大変でした。押し寄せるトランシーバーの山を捌きつつ(消毒しつつ)来場者に渡す仕事もしなければならないからです。
まあ僕が担当した作業の中では最もやりがいがあったと思っています。楽しかったです。あと公演を聞く余裕があるタイミングも多かったので助かりました。
そもそも僕ってトランシーバ管理がメインロールだったはずで、ドアキーバー担当ではないんですけどね 1
その他
トランシーバーは公演が行われる部屋の隅だったのですが、たまにお問い合わせが来るので、その対応をすることもあります。落とし物とか、イベントの場所とか。
できること
公演を聞いたり、企業ブースなどを覗いたりすることが出来ました。僕は割り当て的にほぼ常に公演を視聴できるという感じでしたが、そうでなくてもシフト次第で可能なはずです。
次に、Tシャツとかを貰えました。Tシャツはスタッフのドレスコードなの で、着ていく必要があります。防寒対策は上着ではなくてインナーでやってくださいと言われていたのですが、これを完全に見落としていておわりになるかと思いました。会場はそんなに寒くなかったし、渡されたのは長袖・半袖の両方で、重ね着が出来るようになっていたので、どうにかなりました。
また、公演者をはじめとする色々な参加者が集う、ネットワーキングパーティに参加できました。また、今回はネットワーキングパーティ後にGMOイエラエさんがアフターパーティを開催してくださっており、希望者は参加できました。
流れ
実際どのような流れだったのか書いていきます。以前の参加記を見てるとこういう感じで書いている人が多かったからです。
Day 0 (2024-11-13)
初日(CODE BLUE開催前日)は、昼食を済ませた上で2会場に集合します。オリエンテーションを行い、各自の仕事内容を教えてもらいます。
また、キックオフとして上位スポンサーの企業の方々からご挨拶を頂き、その方々のまわりを自由に回ってお話を聞きます。めちゃくちゃ面白い話が聞けてよかったです。
夕食は、運営から宿泊地を提供してもらっている学生スタッフ(宿泊勢)の人々と食べました。ありがとうございます。
22:30くらいに就寝したと思います。
Day 1 (2024-11-14)
6時起きです。7時集合なのでいい感じに向かいます。午前は大量の人間が押し寄せるので、受付を行います。午後は、シフトが入っているときはドアキーパーをしつつ、そうでないときはレシーバーに張り付いたり張り付かなかったりしていました。
昼食はお弁当が提供されます。種類がいくつかある中で、豚肉の生姜焼きみたいなやつを選びました。受付担当の人と一緒に食べましたが、ほとんどの人が同じ種類を選んでいて面白かったです。夕食は一部の学生スタッフで集まって居酒屋に行きました。ありがとうございます(2回目)。
Day 2 (2024-11-15)
5時半起きです。この日も7時集合でしたが、ネットワーキングパーティがあることを考慮すると、朝にAnki等の日課を済ませておかなければ詰むなと思ったので、若干早起きしました。英断だと思います。
シフトが入っているときはドアキーパーしつつ、そうでないときはレシーバーに張り付いたり張り付かなかったりしていました。だいたいDay 1と同じですね。
昼食はDay 1と同様にお弁当が提供されますが、Day 1とは違う業者だったっぽいです。こちらも種類がいくつかある中で、鶏肉のトマトソースみたいなやつを選びました。夕食は、ネットワーキングパーティ等で軽く食べたのがそれです。あと、パーティ終了後、一部の学生スタッフともんじゃを食べに行きました。ありがとうございます(3回目)。
感想
スタッフとして
前述しましたが、忙しさはあれどやりがいがあって楽しかったです。何かしら良い貢献ができていたら良いな、と思っています。
それから、個人的にはCODE BLUEは英語ばかりだと思っていたので、実際そうでなくて少し驚きました。これは僕が英語を使うロールに立候補しなかったという理由もあるのですが、ちょっと不完全燃焼感があります。
まあ別に英語で話す機会があったとしても、まともに話せなかった可能性はありますが……。実際、受付などでごくまれに英語で話しかけられた時も、あまりうまく対応できなかったです。それと、公演を聞くときに翻訳なしで聞いてみたりもしましたが、ぜんぜん理解できないですね。英語の勉強を頑張りたいです。
まあとりあえず、こういうわけなので、英語に自信がなくても心配しなくて良いとは思います。
いち参加者として
公演を聞けてよかったです(それはそう)。特に印象深かったのは WebAssembly Is All You Need:Exploiting Chrome and the V8 Sandbox 10+ times with WASM 3です。V8 (WasmGC?) における再帰型の実装まわりにあるCVEをいくつか組み合わせてexploitをする的なやつでした。最後のデモでChromeからWindowsの電卓を実行するシーンがあってよかったです。
それから、企業ブースを回ったり、パーティに参加したりする中で、いろいろな企業の方とお話することが出来ました。セキュリティ・キャンプでは、どちらかといえば企業の方からお話を聞いて、それに関して質問をするという形が多かったような気がして、自由に話せる機会ってそれほど多くなかった気がします4。実際にお話できた方の所属企業はちょっと偏りがあるのですが、かなり興味をそそられる企業を見つけることが出来てよかったです。
同時通訳
まあその、CODE BLUEには全く関係ないと言っても過言ではないのですが……。同時通訳のお世話になるのは記憶にある限りでは初めてだったはずなので、良い体験でした。
やっぱり同時通訳って難しいんだろうな、と思いました。僕より何百倍もの時間を英語学習に費やしているであろう、語彙も圧倒的に多いだろう文字通りのプロフェッショナルでも翻訳が追いついていなかったので、これは大変そうだなあと感じていました。やっぱり聞いてると一部の文脈というか、ニュ アンスが削ぎ落とされている感じがあって、これもテクニックなのかなみたいなことを思っていました。
あと、まあこれはわかってはいた(聞いて改めて実感した)のですが、日本語と英語だと語順がそもそも違うので、ある程度文章が進むまで翻訳がストップしてしまうという現象が発生していて、なんだか興味深かったです。それでも、特に主語を小刻みに訳す的なテクニックも感じました。
他のどの感想よりこの部分を先に書いてるの普通におかしくないか
その他
- 学生スタッフの年齢層は広く、高校生から大学院生まで様々です。所属学校も、いろいろな大学・専門学校があり、偏りはなかったように思います。というか、専門学校生も大学生も多かったですが、高専生は僕を含めて2人でした。そんな!
- アフターパーティでめちゃくちゃ良い夜景を見ることが出来たのですが、かさばるとおもってカメラを持っていっていなかったことを後悔しています。今年イチの後悔かもしれない
- 参加してはじめてAVTOKYOというものの存在を知りました。けっこう行く人がいるらしいです(行かない人も多い)
- 筑波大生は居ませんでしたが、筑波大に進学が決まっている人と、進学したいと思っている人に出会いました。やっぱりこのあたりの分野だとcoins志望者が多いですね。それはそうだけど
- 名刺を作っていきましょう。僕は去年のネクストキャンプ用に印刷したものが残っていたので、それを持っていきました。ギリギリ足りませんでした
おわりに
とにかく色々な人と関わることが出来て、有意義で楽しい3日間でした。他のスタッフの方や企業の方との交流で、自身のキャリアを改めて見直すことが出来たし、改めて考えなければなあ、とも思いました。
来年も参加したいなあと思っています。受かるかどうか以前に応募するかどうかもわかりませんけどね。どうあれセキュリティと英語の勉強はします。
なんか得た経験に対して記述量がやけに少ないので、適宜追記したりしなかったりします。
Footnotes
-
これらは「トラック運営」みたいな感じでまとめられていて、まあ臨機応変にやってください、という感じでした。ドアキーパーに関してはシフトが用意されたし、それ以外もノリでどうにかなります ↩
-
そこそこギリで行こうとしたら時間が足りず、行こうと思っていた店に行けなくてかなしかった(愚か) ↩
-
日本語タイトルは「必要なのはWebAssemblyだけ:WASMを使ったChromeとV8サンドボックスを10回以上エクスプロイトする」です。最初ちょっと違和感があったのですが、英語名を見てめちゃくちゃ腑に落ちました。
X Is All You Need
の訳だったんですね ↩ -
最後の参加からもう1年以上経つというのもあって、ちょっと記憶がなくて自信がないです。もしやってたらすみません ↩
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