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2025年度に授業課題として作ったものを紹介します

2025-12-27
2025-12-27

わたすけです。2025年も終わりですね。つまり筑波大学の秋Bが終わりということです。

春学期の授業の感想↓では授業の感想しか書いておらず、割といろいろなものを作ったのにあんまり紹介していないなと思ったので、作品だけにフォーカスして紹介する記事を書こうと思います。

【授業感想】mast編入生がB3春を終えてwatasuke.net - b3spring-itf-subject-review2025年4月をもって筑波大学 情報メディア創成学類に3年次編入し、春モジュールが終了したので、取った授業の感想を書きます。

ちなみに、秋モジュールに取った授業の感想は、秋Cが終わった頃にまた別の記事で書きます。


この記事は、 mast Advent Calendar 2025 の25日目の記事です。なんと最終日です。遅刻してすみませんでした。最終日にしたのは理由があり、まずアドカレに書くテーマを先に思いついていたのですが、そのあと秋Bで取っている授業「デジタルクリエイティブ(動画)」の課題提出が25日までであることが判明したからです。(広義の)昨日までAfter Effectsと格闘していました1

mastアドカレでは1日目にも記事を書いており、ここでは "情報メディア創成学類" の "情報" の部分をやりました。今回は "メディア創成" の部分をやります。

Linux の /proc/self/exe はどのように実行ファイルのパスを指すのかwatasuke.net - mechanism-of-proc-self-exeLinux の /proc/self/exe は、それを読んだプロセスの実行形式ファイルへのリンクとなります。この実装について調べたので解説します。

tultul [データベースシステムⅠ]

いきなり "情報" 成分の作品になってしまいました。春ABの「データベースシステムⅠ」で作ったWebアプリです。画面をグリッド上に分割して、各領域にテキストやデータベースビューといったコンポーネントを表示できるものです。

うーん。アイデアはわりと前からあったのですが、いざ作ってみると微妙でした。というか、ツイートにもあるのですが、開発期間が短すぎて、やりたいことを全然できませんでした。ただまあRuby on Railsの勉強にはなったかなと思います。

エディトリアルデザイン演習

エディトリアルデザインということで、InDesignを使って冊子を作るような授業です。いくつか課題が出たのですが、中でも面白みがあった課題として「レシピの誌面デザイン」を紹介したいと思います。同じテキスト・写真を使い、2つのレイアウトでレシピ誌面をデザインするというものです。同じテキストと写真を使う……?いま見返していて初めて知りました……。わりと違う写真を使ったりしています。

実際に僕が使っているレシピです……といっても、トマト煮込みを作る時にレシピを見ているわけではないんですけどね。適当に切って炒めて煮込んだら美味しくなります。ぜひ作ってみてください。ローリエは意味があるのでちゃんと入れてくださいね。

個人的には1つ目がお気に入りです。とはいえ、左ページにある斜めブラインドの右端が下半分の要素と揃っていないなど、気になるところはいくつかありますね。また、先生に「右下の説明文は中央揃えではなく左揃えにしたほうが自然」という指摘を受けました。僕としては、タイトルや画像が中央揃えであるのに合わせたつもりだったのですが、いま見ると確かに不自然な気がします。左揃えにしてノドのほうに寄せるとマシになりそうです。

2枚目、特に右下の文章あたりは微妙な感じがするのですが、なぜそのような印象を受けるのか・どうすれば良いのかは分かりません。誰か教えてください。左半分で言うと、材料の部分について、コンソメの「小さじ1」という表記を改行したほうが良かったような気がするのと、「手順」という見出しと説明文との間が空いてなさすぎですかね。

さて、この授業の最終課題は、自由にテーマを設定して冊子を作り、実際に印刷するというものでした。ちょうどインターンの応募時期だったのでポートフォリオを作りました。

文字が多くて小さいなあという感じですかね。どうすればよかったのか未だに分かっていません。ちなみに、これを提出したインターンx2には落ちました。

あと、この冊子は最後の授業で先生に渡す必要があったのですが、課題の発表日に体調を崩してしまったため、先生に渡すどころか誰にも見せないまま終わりました。なんか6冊ぐらいあって困ります。

情報デザインⅠ

情報デザインⅠはデザインにまつわる色々な課題が出され、授業時間内に前に出てそれを発表することができる時間があります(発表は任意)。僕はほぼ全ての課題で発表を行いました。課題と作ったものの一部を紹介します。

課題は7つあったのですが、うち2つはここでは紹介しません。その一つであるいちばん最初の課題は、人物が写っていた写真を2枚アップロードするだけだったのですが、発表する時間がなかった上、そもそも発表ができるほど工夫を凝らした写真というわけではなかったので、課題の中で唯一発表をしませんでした。人物が写っているということもあり、ここでは紹介しないことにします。

あとひとつは4つ目の課題で、これは雑誌のレイアウトやフォントを調査するというものです。雑誌のキャプチャがあるので紹介しないことにします。Nintendo Magazine 2025 特別号、すごいので見てください。

フォント紹介

2つ目に出された課題は、フォントを紹介するPDFを作成するというものです。このサイトでも使うくらいお気に入りのフォントであるRounded Mplus、プログラミング用フォントとして使っているMoralerspace、定番のNoto Sansを取り上げました。

イラレで作っています。装飾を散りばめるのが楽しかったです。意味はないですが。

展示見学

3つ目に出された課題は、展示を見学し、そこに込められた工夫や気付きを紹介するというものです。2025-10-25に秋葉原と上野に行き、オモコロ20周年展(秋葉原UDX 2F アキバ・スクエア)・藝大コレクション展 2025(東京藝術大学大学美術館)・「学習マンガのひみつ」展(国立科学美術館)・印象派 - 室内をめぐる物語(国立西洋美術館)を見てきました2。あと別の日に災害の嘆きと笑い(筑波大学附属図書館)・グッドデザイン賞受賞展2025(東京ミッドタウン)を見たので、ついでに紹介するなどもしました。

以下が発表で用いたスライドです。

2025-11-04_情報デザインⅠ_展示紹介(公開用)2025-11-04_情報デザインⅠ_展示紹介(公開用)https://docs.google.com/presentation/d/1UqMXs-ryP8LWSX0uV7UEsN6HhL0eNOiZcRlABkeoRLk/edit?usp=sharing展示紹介 わたすけ | 2025-11-04 情報デザインⅠ

印象派、よかったです。今年の最初の方にも国立西洋美術館で印象派の展示を見ており、今回の展示もぜひ見たいと思っていたのですが、見に行く口実があって助かりました。あと、授業で説明を受けてから実際に展示を見に行くと、普段は気にもしなかったようなところで気付きを得られて良いなあと思いました。

Life in Five Seconds

皆さんは「Life in Five Seconds」をご存知ですか?僕は知りませんでした。人物の一生や作品のストーリーをピクトグラムで表現するというものであるようです。なるほどなあ。ということで、「5秒で」理解できるような作品紹介をピクトグラムでやるというものでした。みなさんも当ててみてください。正解はこの脚注3に書いておきます。

これはAffinityで作りました。この1つ前、雑誌調査の課題あたりでAffinityの無料公開が始まり、その課題から使い始めました。かなり良いです。Illustrator・Photoshop・InDesignを融合させた感じのソフトウェアですが、僕がイラレに求めていることはだいたい出来て嬉しいです。画像処理は正直あんまりですかね。指定した色を透明色にする機能がなかったり、他にも色々な不満があります。これについてはGIMPのほうが良いと思います。InDesignっぽいことはAffinityではまだやってないのですが、タイポグラフィの機能を触った感じだとけっこう良さそうです。日本語で縦書き組版をしないなら良いのではないでしょうか。

先生が「ピクトグラムは自作せずなるべく素材を使った方が良い」と言っていたのでそのようにしました。そのおかげでこの授業の課題としては作成にかけた時間が最も短いのですが、その割に先生からの評価が異常に高く、ほんまか?という気持ちになりました。

好きな作品紹介

好きな作品から共通点を持つものを3つ選んで紹介するというものです。インタラクティブミュージックの話がしたかったので、東方ProjectTetris® Effect: ConnectedSame Game, Different Musicを取り上げました。本当はどうにかして「負けヒロインが多すぎる!」の紹介をしたかったため、頑張って共通点のある作品を考えていたのですが、ぜんぜん見つからなかったので諦めました。

2025-12-02_情報デザインⅠ_好きな作品紹介(公開用)2025-12-02_情報デザインⅠ_好きな作品紹介(公開用)https://docs.google.com/presentation/d/1ZXwEvUXcylawbQjgXvZlLgwYLYN7ibOJf_yXUYbvk5k/edit?usp=sharing音楽とゲーム体験の調和 ユーザーによるゲームの進捗に合わせて、 BGMやグラフィックが変化する。 インタラクティブミュージックが代表例。

東方Projectの、曲とステージ演出(弾幕、ボス出現、背景、etc)のマッチ、めちゃくちゃ好きなんですよね。

プレゼンテーション

「自分がハマっていたもの」というテーマでプレゼンテーションを作成しました。僕はFactorioで発表しました。Space Ageを買ったのに1ミリもやっていなくてヤバいのですが、「ハマっていた」という過去形にも合っているかなと思ったのでこのテーマにしました。

スライドはこちらです。PowerPoint形式(しかも .pptx ではなく .ppt!)で作成を強いられたこともあり、Googleスライドで見たら地味に微妙な見た目になってしまいました。

2025-12-09_情報デザインⅠ_ハマっていたもの(Factorio)2025-12-09_情報デザインⅠ_ハマっていたもの(Factorio)https://docs.google.com/presentation/d/1xetc8BrI1OVJFZcdYt4nl7psRDcO_f8mIkj0Qf9YeNE/edit?usp=sharingFactorio 2025-12-09 情報デザインⅠ 1

このスライドを作るにあたって目指したものは「体験版プレイ体験の再現」です。Factorioを買うことを決意したきっかけが体験版であったという自身の経験から、Factorioにおける自動化・効率化を、プレイヤーにそうさせるモチベーションと併せて紹介することを目標としていました。

肝心の発表は、最初の方は緊張していたり直前に挟んだ(=あまり練習していない)スライドがあったりで微妙だったのですが、やっていくうちに感情が乗っていい感じになった気がします。練習中に全く喋っていなかったことをアドリブで喋るなどもしていました。そのおかげか、聞いていた人に褒めていただいて光栄でした。先生からもわりと好意的な反応はもらえたのですが、「この課題の本質はレイアウトだから~」みたいな言葉もあり、画像ぺたぺた紙芝居スライドですみません……という気持ちにになりました。


以上で情報デザインⅠの課題はおわりです。この記事が実質的に情報デザインⅠの課題紹介であることがわかりますね。

モーショングラフィックス [デジタルクリエイティブ(動画)]

/デジタルクリエイティブ(基礎|((デザイン|動画)))/ の全てを履修しました。これらは全て、何らかの作品を作って提出する、という課題が成績評価の100%を占めています。

基礎では名刺を作り、デザインではポスターを作りました。が、前者は本名が書いてあるし、後者は授業or課題で利用することを前提に利用が許可された素材を使っているし……ということで、ここでは紹介できません。まあ出来栄えも微妙なので……4

さて、デジタルクリエイティブ(動画)では、After Effectsで作ったモーショングラフィックスに挑戦しました。モーショングラフィックスといえば、高専祭のエンディング映像で作成する機会があったくらいで、これについては広報部の副部長であった2022年と部長だった2023年でそれぞれ作成しました。2023年のほうは記事を書いています。そのとき作った動画のモーショングラフィックス部分も貼ってたはずです。よろしければ是非。

宇部高専 第60回 高専祭で広報部長としてやったことwatasuke.net - nituc-fes-2023-pr-works宇部高専 第 60 回 高専祭において広報部長を務めました。広報部として高専祭に関わるのはこれで 3 年目になります。高専祭において、僕が何をしたのか振り返って……

さて、AviUtlを使っていると、「After EffectsはAviUtlの上位存在である」という主張をよく見かけます(要出典)。モーショングラフィックスは、作成機会こそ少ないものの興味はずっとあって、必然的にAfter Effectsにも興味があったため、今回は課題としてモーショングラフィックスを選んだわけです。

提出した動画はこちらです:

もちろん(?)楽曲も自作したものです。楽曲「BreezyBorderBridge」はSoundCloudで聴けます。良ければ是非。

After Effects、かなり良いですね。キーフレームでアニメーションを作るのって便利だなあと思いました。グラフエディタでイージングをガチャガチャするのはちょっと楽しいし、頑張れば思い通りの動きを付けることが出来て嬉しいです。あとプログラミングをしている身としてはエクスプレッションが書けるのが嬉しいです。AviUtlでもLuaを書くべきかもしれないですね。

ただ、それでも色々なところにつらさはありました。とりわけプレビュー周りは微妙な気がします。しばらく再生してから停止し、間髪入れずに再生しても、キャッシュが効かずにスロー再生になってしまうのは特に微妙でした。あとなんか……色々あった気がするんですが……忘れました……。

ところで、デジタルクリエイティブ基礎と(デザイン)のほうでは課題にテーマがなく、完全に自由課題だったのですが、この授業では「授業の紹介ムービー」というテーマが設けられていました。なんと!締切前日に気付きました。アホか?いやまあ「他のテーマでも構いません」みたいなことは書いてあったのですが、「その場合はストーリーボードも提出してください」みたいなことも書いてあって、こちらは完全に見落としていました。ストーリーなんて考えてなかったんですが……。落単の可能性を感じます。まあ作品にはそこそこ満足しているので別に良いですが……。

終わりに

この1年でかなり "メディア創成" が出来て楽しかったです。デザイン面でもかなり成長した1年だったとも思います。例えばタイポグラフィとか、高専在学中には知らない概念だったので、これの解像度が上がったのは嬉しいです。

なんやかんやでデザイン力は必要になりがちなので、今後も頑張っていきたいです。分かりやすいプレゼン資料とかも作れるようになりたいですね。そもそも発表もうまくなりたいですが。

Footnotes

  1. COJTでSystem Verilogの波形シミュレーションを見ているときも、Alt+ホイールで拡大しようとしてしまったり、Spaceで再生しようとしてしまったりと散々でした。AEに毒されている

  2. この日だけで1万以上も飛んでてすごい

  3. 1枚目は「妖怪ウォッチ」、2枚目は「すずめの戸締まり」。なるべく有名なところを選んだおかげか、割と分かってもらえたような反応を受けました。履修者の多くは2年生らしく、世代差で理解してもらえなかったらどうしようと思っていましたが、杞憂でした

  4. デジタルクリエイティブ基礎はA、デジタルクリエイティブ(デザイン)はBでした。なんでこういう成績になったのかわかりません

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